厚揚げと聞くとおでんのイメージですよね。
でも焼いて生姜醤油とネギをかけても美味しくいただけます。
簡単に調理できる厚揚げ。
それに対して油揚げとういのもありますよね。
油揚げは別名、薄揚げとも言われています。
油揚げはおみそ汁に入っていたり、いなり寿司に使われています。
この両者の違いは、薄いか厚いかだけなんでしょうか?
また同じ揚げの仲間ですが、糖質や栄養はどう違うのでしょうか?
今回は厚揚げと油揚げの様々な違いについて見ていきましょう。
目次
厚揚げと油揚げの違い
厚揚げとは、豆腐半丁を180℃~200℃で中まで火が通らない程度に揚げたものです。
豆腐の食感が残っているので、外はカリッと中はフワッとしているのが特徴です。
あまり火を通さないため、別名「生揚げ」とも言われています。
普通は木綿豆腐を揚げたものを厚揚げというのですが、絹こし豆腐を揚げたものもあります。
その場合は、「絹厚揚げ」といいます。
通常の厚揚げよりも中身がなめらかな食感が特徴です。
それに対して油揚げは、薄切りにした豆腐を油で揚げたものです。
薄いので中までしっかり火が通っているのが特徴です。
油揚げは最初は110℃~120℃の低温の油で揚げ、もう一度180℃~200℃の高温で二度揚げしていることから、中に空洞が出来ています。
それを利用して中に食材を詰めた料理に使われる事が多いです。
例えば、いなり寿司などですね。
油揚げはもう豆腐の名残は残っていません。
厚揚げと油揚げの違いは、まさに厚いか薄いかの違いです。
でも油揚げは二度揚げしているという事で厚揚げに比べてカロリーが高い感じがしますがどうなんでしょうか。
今度はカロリーを見ていきましょう。
厚揚げと油揚げのカロリー
厚揚げと油揚げは重量が全く違うので、1個とか1枚では比べようがありません。
なので同じ100gで比較してみましょう。
カロリー(kcal) | |
厚揚げ | 150 |
油揚げ | 410 |
こうやって比べてみるとすごい違いですね。
厚揚げは、1個だいたい150gぐらいあります。
そのカロリーは225kcalです。
それぐらいは食べる事の出来る量ですよね。
それに対して、油揚げ1枚の重量は20g
そのカロリーは82kcal
油揚げの1枚なんてペロッと食べてしまいますよね。
1枚では足りなくて2枚、3枚と食べると、そのカロリーは厚揚げ1個のカロリーを越してしまいます。
油揚げを食べる時は要注意です。
厚揚げ、油揚げともにやはり油で揚げているのでカロリーは高いですが、厚揚げは食べごたえがあるので腹もちもいいでしょう。
少しでお腹を満たしたい人は厚揚げにしてください。
厚揚げも油揚げもカロリーが高いという事が分かったところで、今度は糖質について見ていきましょう。
厚揚げと油揚げの糖質
これも同じ100gで比較してみます。
糖質(g) | |
厚揚げ | 0.2 |
油揚げ | 0 |
実は厚揚げも油揚げもカロリーに比べて、糖質はほぼないと言ってもいいぐらいの量なんです。
油揚げに関しては糖質はゼロです。
糖質制限だけを重視している人には嬉しい食材ですよね。
でもどうしてこんなに糖質が低いのか?
それは油で揚げている時に水分と一緒に糖質も抜けていくからなんです。
冷や奴の方がヘルシーなイメージですが、実は厚揚げや油揚げの方が糖質が低いんです。
あっ!でもカロリーはやはり木綿豆腐や絹こし豆腐の方が低いですよ^^
カロリーを重視するか、糖質を重視するかで選ぶといいでしょう。
話がそれましたが、また厚揚げと油揚げの話しに戻します。
今度はこの両者の栄養の違いです。
厚揚げと油揚げの栄養
これも100g中に含まれる栄養成分量です。
厚揚げ | 油揚げ | |
タンパク質(g) | 10.7 | 23.4 |
脂質(g) | 11.3 | 34.4 |
カリウム(mg) | 120 | 86 |
カルシウム(mg) | 310 | 230 | マグネシウム(mg) | 150 | 110 | リン(mg) | 150 | 350 | 鉄(mg) | 2.6 | 3.2 | 亜鉛(mg) | 1.1 | 2.5 |
厚揚げは水切りした木綿豆腐を油で揚げたものです。
なので栄養成分が凝縮されているんです。
カロリーこそ高いですが、ほとんどの栄養成分は豆腐より厚揚げや油揚げの方が多くなっています。
これは意外ですね。
厚揚げと油揚げの栄養はさほど変わりません。
大きな違いはタンパク質と脂質です。
油揚げは薄くて二度揚げしているので、厚揚げよりも油を吸っているので脂質が高くなっています。
厚揚げも油揚げも使用する時は、必ず油抜きをしてください。
油抜きの方法
油抜きの方法は2種類あります。
お鍋で煮る
沸騰したお湯の中に厚揚げ、または油揚げを入れて2~3分煮る方法です。
しっかり油抜きしたい人はこの方法でやってください。
熱湯をかける
あまり手間をかけたくない人は、ザルに厚揚げ、または油揚げを乗せてその上から熱湯をかける方法です。
上下ひっくり返してまんべんなく熱湯をかけるようにしてくださいね。
これならカロリー制限をしている人でも安心して食べれますよね。
まとめ
今回は厚揚げと油揚げの違いとさらにカロリー、糖質、栄養の違いについてもまとめてみました。
厚揚げも油揚げも糖質制限中は頼もしい食材なので、上手に油抜きをして調理してください。
少しの量で満腹感を得たい人は、厚揚げを選んだほうがいいでしょう。
でも油揚げの方が料理に幅広く使えるのでお勧めです。
豆腐よりも栄養価の高い厚揚げ、油揚げは使わない手はありませんね。
今回は以上になります。
ではまた~( ´ ▽ ` )ノ